ブランド牛で、あえて「すじ」を食べる。ステーキでもすき焼きでもなく、飛騨牛のすじ肉を煮込んだ6個セットです。部位の序列でいえば端のほうにある肉を、いい牛でやる。この逆転が、思っていた以上に贅沢でした。
飛騨牛で、すじを食べる

飛騨牛と聞いて思い浮かぶのは、ステーキやすき焼きです。厚く切って、主役として皿の真ん中に置く食べ方。
ところが産地直送通販サイト「JAタウン」のショップ「お肉の宅配 肉市場」で6月24日に始まったのは、その飛騨牛の「すじ肉」を煮込んだ商品でした。6個セットで、味は塩・醤油・味噌の3種類から自由に組み合わせられます。
すじは、部位の序列でいえば端のほうにある肉です。それをブランド牛でやる。この逆転が、まず面白い。
いい牛のすじ、という贅沢

ステーキ用の肉は、良い牛であるほど失敗しにくい。焼くだけで成立します。
すじは違います。硬い結合組織のかたまりで、そのままでは噛み切れない。ここに含まれるコラーゲンを、60〜70℃で長い時間かけて加熱すると、ゼラチンへと変化します。ゼラチンに変われば肉の繊維はほどけ、とろけるような食感になる。煮汁が冷えるとゼリー状に固まるのは、溶け出したコラーゲンが再び固まるからです。
つまりすじ煮込みの旨さは、素材そのものというより、時間が作る。だからこそ、そこに飛騨牛を使う意味が出てきます。時間をかけて引き出す先の味が、もともと濃い。正直なところ、ステーキより酒に合うのはこちらだと思っています。
半日仕事を、6個ぶん買う

すじ煮込みを家で一から作ったことがある人なら分かるはずです。
まず下処理。茹でこぼして、灰汁を取り、切り分ける。それから煮込みに入る。ゼラチン化には時間がかかるので、鍋の前に半日いることになります。おいしいけれど、平日にやることではない。
この商品が売っているのは、肉というより、その半日です。産地直送のブランド牛で、温めるだけで卓に出せる。買っているのは手間の短縮であって、味の妥協ではない。ここが冷凍食品との違いだと思います。
塩・醤油・味噌、6個をどう組むか

3種から6個を自由に選べる、というのが地味に嬉しいところです。
塩は、すじと牛の旨みがまっすぐ出るはず。余計なものが乗らないぶん、素材の良し悪しが一番出る味です。味噌はこっくりと重く、日本酒を呼ぶ。醤油は間口が広く、ビールにも白飯にも寄り添ってくれます。
3種を2個ずつ、というのが最初の一回には無難でしょう。食べ比べて、次から好みに寄せていけばいい。全部同じ味で6個頼む、という選び方ができるのも、自由に組めるセットならではです。この「自分で決める余白」があるだけで、届くまでの時間が少し楽しくなります。
平日の夜に、ぬる燗を

これは週末を待たなくていい種類のご褒美です。
味噌味を温めて、日本酒をぬる燗にする。それだけで平日の晩酌が一段上がります。半日の煮込みを誰かが代わりにやってくれているから、帰宅してから10分で、その席に着ける。
普段は脂質を抑えた食事をしています。だからこういう夜は、何も気にせず楽しみたい。飛騨牛のすじが、そのスイッチになってくれるなら、6個という数は多すぎないと思います。
商品情報

- 商品名:【選べる!】飛騨牛すじ煮込み 6個セット
- 販売開始:2026年6月24日(水)
- 味:塩・醤油・味噌の3種から自由に組み合わせ
- 販売:JAタウン「お肉の宅配 肉市場」(産地直送通販)
- 提供:JA全農(全国農業協同組合連合会)/運営:JA全農ミートフーズ
出典
- 飛騨牛の旨みを食卓へ!産地直送通販サイト「JAタウン」のショップ「お肉の宅配 肉市場」で「飛騨牛すじ煮込み」販売開始(@Press) https://www.atpress.ne.jp/news/2986229
- 煮込みによる肉のコラーゲンの変化(公益財団法人日本食肉消費総合センター) https://www.jmi.or.jp/recipe/cooking/niru_main6.html