20点満点で、14点。受賞のニュースに添えられていたその数字を、正直、微妙だなと思いました。でも調べてみると、読み違えていたのは自分のほうです。牧場が手作りする熟成ゴーダチーズの話をさせてください。
20点満点で、14点

那須千本松牧場の「牧場手作り熟成ゴーダチーズ」が、アルティザンチーズアワード2026の日本チーズ製造文化顕彰に選ばれました。
受賞のニュースに添えられていたのが、この数字です。国際鑑評基準ICESで20点満点中14点以上に到達し、JCQM(JCクオリティマーク)の登録対象になった。14点。7割です。最初に見たとき、正直、微妙な点数だなと思いました。
その14点は、順位ではありません

調べてみて、読み違えていたことが分かりました。
ICESは絶対値評価方式の基準です。他の出品作と比べて上か下かを競うのではなく、チーズそのものの品質・状態・完成度を、決められた物差しで測る。20点満点中14点以上と評価された製品が認証される仕組みです。つまり14点は「4位だった」ではなく、「基準を越えた」という意味の数字。
アルティザンチーズアワードは、全国新酒鑑評会の精神をモデルに、日本で初めてICESに準拠して行われた全国規模のチーズ鑑評会だといいます。外観・テクスチャー・風味を国際基準で評価する。順位を付けて盛り上げる催しではなく、水準を示すための場ということ。
そう分かると、14点という数字の見え方が変わります。誰かに勝ったチーズではなく、国際的な物差しの上で「良いチーズです」と認められたチーズ。派手さはないけれど、こちらのほうが信用できます。
生乳100%、という距離の近さ

このゴーダは、自社牧場の生乳100%で作られています。
熟成ゴーダは、時間をかけるほど旨みとコクが増していくチーズです。原料が良ければ熟成が効き、そうでなければ時間は欠点を増幅させる。ごまかしの効かないタイプのチーズだと思います。
搾った牛乳が、そのまま同じ敷地でチーズになる。この距離の近さが、14点という評価の土台にあるのだと思います。牧場を運営するホウライは循環型酪農を掲げる「PURE MILK FARM」として、搾った生乳を無駄なく生かす取り組みを進めてきました。今回の選出は、その積み重ねが外から見える形になった一例でしょう。
100gと、ワインの一杯

熟成ゴーダは100gで1,140円(税込)。
これは完全に週末の食べ物です。塩気とコクがしっかりある熟成ゴーダは、赤ワインでも、樽の効いた白でも受け止めてくれます。金曜の夜に一切れ切って、良いワインを開ける口実にする。100gあれば二人で十分楽しめます。
ラインナップにはリコッタ(670円・75g)や、焼いて食べるミルクチーズ(1,150円・140g)もあります。焼きチーズをつまみにビール、という夜も悪くない。同じ牧場の生乳から、性格の違うチーズが生まれるのを並べて試すのも、それはそれで楽しい時間になりそうです。
銀座と、那須と

関連イベントとして、GINZA国際チーズ芸術祭 FROMAGER JAPAN 2026 が2026年6月5日から7日まで、銀座松竹スクエアで開かれました。
チーズが芸術祭の題材になり、国際基準で採点される。日本のチーズがそういう段階に来ているということです。そして、そこで認められた一つが、那須の牧場で今日も作られている。FARM SHOPとオンラインショップで、普通に買える。
その普通に買えるところが、いちばん良いところだと思います。
商品情報

- 選出:アルティザンチーズアワード2026(ACA)日本チーズ製造文化顕彰
- 評価:国際鑑評基準ICESで20点満点中14点以上に到達、JCQM(JCクオリティマーク)登録対象
- 関連イベント:GINZA国際チーズ芸術祭 FROMAGER JAPAN 2026(2026年6月5〜7日・銀座松竹スクエア)
- 対象商品:牧場手作り熟成ゴーダチーズ(1,140円税込・100g)、リコッタ(670円・75g)、焼いて食べるミルクチーズ(1,150円・140g)
- 原材料:自社牧場の生乳100%
- 販売:那須千本松牧場 FARM SHOP、オンラインショップ
出典
- 那須千本松牧場「牧場手作り熟成ゴーダチーズ」がアルティザンチーズアワード2026 日本チーズ製造文化顕彰に選出(@Press) https://www.atpress.ne.jp/news/9311750
- 国際鑑評基準 ICES(日本チーズアートフロマジェ協会) https://www.cheeseart-fromager.jp/ices