「クエタマ」という四文字に、まず引っかかりました。近畿大学水産研究所が育てるこの魚が、和歌山県白浜町のふるさと納税返礼品になります。受付は7月23日から。名前の由来から辿ると、この魚が生まれた理由が見えてきます。
「クエタマ」とは、何なのか

クエタマは、高級魚のクエと、タマカイという魚を掛け合わせた交雑魚です。
近畿大学が2011年に、日本で初めて作り出したとされています。クエは冬の鍋で珍重される白身魚。タマカイは、ハタの仲間の大型魚です。名前は、その二つを素直につないだもの。聞き慣れないのも当然で、そもそも自然界にそう都合よくいる魚ではありません。
なぜ、掛け合わせる必要があったのか

ここが、この魚のいちばん面白いところだと思います。
クエは、あまり餌を食べない性質で、成長がとても遅い。2kgを超えるまでに4~5年かかるとされます。だから数が少なく、値も張る。一方のタマカイは、2年で2kgを超えるほど成長が速い。この成長スピードに着目して生まれたのがクエタマです。クエのような淡白で上品な味わいを残しながら、クエのおよそ2倍の速さで育つ。異種の掛け合わせなので受精やふ化が難しい面もあるそうですが、それを乗り越えて「上品な味を、現実的な速さで育てる」道を作った魚だと言えます。
冬に届く、白浜町の返礼品

返礼品は冷凍の鍋セットです。寄附金額40,000円で1kg(4~5人前)、24,000円で500g(2~3人前)。いずれもこだわりのだしぽん酢が付きます。
気をつけたいのは時期です。受付は2026年7月23日午前9時から、数量限定。発送は2026年11月~2027年2月と、しっかり冬に向けた設定になっています。夏に申し込んで、鍋の季節に届く。そういう待ち方をする返礼品です。
どの鍋で、何と合わせるか

クエタマは淡白で上品な白身。ということは、味の濃いスープでねじ伏せるより、だしの効いた澄んだ鍋で身の甘みを追いたいところです。付属のぽん酢で、まずは素直に。
合わせるお酒は、やはり日本酒。淡白な白身と、辛口の冷酒か燗。冬の夜、湯気の立つ鍋を囲んで、身をほぐしながらゆっくり飲む。年末年始の食卓にも似合います。自分では手を出しにくい魚を、ふるさと納税という形で迎えられるのは、なかなか特別な体験だと思います。
商品情報

- 返礼品:近大クエタマ 冷凍鍋セット(だしぽん酢付き)/和歌山県白浜町ふるさと納税
- 寄附額:40,000円=1kg(4~5人前)/24,000円=500g(2~3人前)
- 受付開始:2026年7月23日 午前9時(数量限定)/発送:2026年11月~2027年2月
- クエタマ:クエとタマカイの交雑魚。2011年に近畿大学が日本で初めて作出。クエの約2倍の速さで成長
- 提供:近畿大学水産研究所・株式会社アーマリン近大/参考:https://a-marine-shop.com/lp/8
出典
- 近畿大学 プレスリリース(PR TIMES):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000022.000148626.html
- クエタマの作出理由・特徴 参考:Kindai Picks https://kindaipicks.com/article/001070